バリ島ウブド近郊にあるマス村のホームページです。世界でも有数な木彫り工芸を始めとした芸術村です。バリに来られた際は是非お立ち寄りください。

2013年9月22日~27日マス村で開催された世界の仮面が集まる“Setia Darma House:Masks and Puppets”での
影絵人形や仮面劇・人形劇等世界のパフォーマー達の様々な公演を取材してきました。1万へクタアールの広い敷地内には、中部~東部ジャワ様式のトラディショナルなアンティーク家屋ジョグロスタイル(joglos)で作られた5つの催事場があります。バリらしい熱帯の庭園も敷地内にあり、以前取材時に建設中だったオープンな円形ステージも今回のイベントに併せて完成されていました。ヤシの木々を背景にした魅力あるステージでした。

開催中ほぼ毎日足しげく通いましたが、たくさんのイベントがあったので全てのものは観れ切れず
中でも特に人気だった公演を幾つかご紹介します。

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オープニングセレモニー

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広い敷地内には、様々な国からの民芸品等が並べられていました。

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1週間後にバリ島ヌサドゥアで開催されるエイペックの関係かジャカルタからも要人達がたくさん出席され、ゴンの音と共に幕が開けました。

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ジャワから出演されたダンサーたちのパフォーマンス。

夕暮れ時の素晴らしい背景の中で躍動感あふれるダンスでした。

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豪勢なバイキングディナーが出席者達に振舞われ、その後はトゥガスのサンガルによる神秘的なケチャダンスが始まりました。

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ジャワから来た子供達による影絵人形。語り部のダランも、もちろんまだ幼さが残る青年でした。

バリ島のガムランは、どちらかと言うと動的な音色ですが、こちらは静的な穏やかな音色を奏でていました。

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こちらは、バリ島でも有名なワヤンクリットのサンガルの公演。

ダランの素晴らしい声に誘われて、ステージ裏から鑑賞しました。するとダランは、まだ若い青年でした。

恐らく幼少期からずっと続けているのでしょう。バリ島の伝統芸能を後世に残すべく育成されている、そんな厚みを感じました。

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たくさん行われた公演の中で、私が特に感動したのはこのwayang Sasak(ロンボック島)の影絵です。

ランタンの明かりだけで映し出される影絵。薄明かりの中で語るダラン。その語りを奏でる楽師達。

この燻銀の芸能。。。渋すぎます。古き良き時代の影絵の魅力を感じる事が出来ました。

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そして日本からは、乙女文楽の公演がありました。文楽は、高校の学習で一度鑑賞した程度でしたが、

この熱帯の地バリ島でその文楽をまた鑑賞できるとは、、、やはり洗練された人形の素晴らしさは、世界一と実感しました。

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最終日は、やはりジャワの伝統ワヤンクリット:ラーマヤナの公演がありました。

影絵は、裏側から観ることも表から観る事も許される芸能ですが、その素晴らしく鮮やかな細工のワヤン。

裏から観てその色鮮やかなワヤンを見る事も醍醐味ですが、緻密に彫り込まれたワヤンであればこそ、

明りに照らされただけの白と黒の世界がより美しく鮮明に私達を古代ジャワの悠久の時代へと誘うのです。

 

近年では、ワヤンとギターやドラムの現在的な演奏を入れた面白い影絵も楽しく、人々を笑わせてくれます。

今現在も影絵がこのインドネシアの人々の生活の中で受け継がれているのは、ワヤンを通してその時代の風刺を面白おかしく織り込んだダランの語りが今もなお、民衆の私達の心を引きつけるのです。

それは時代が変わっても、変わらない人々の思いを反映した芸能だから、、、だと思います。

 

(取材担当者:Jasmin Yuki)